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牛野郎伝説へ(完)

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これくらい囲まれても牛が敵陣を切り開く。

前回、牛ことTaz君を仲間に加えた一行の旅は続きます。Tazは仲間に加えた時の印象のまま、実戦投入時においても圧倒的な強さを持っており、なんだか余裕ムードが流れ始めています。あと主人公チームは師匠的ポジションのシャーマンも加わって、ヒーロー三人体制になっていますので、育つとデーモン軍団を上回るほどの強さを発揮していますね。シャーマンは地面にセットしておくだけで全体に回復をしてくれるトーテムなど、面白くも使い勝手のいいスキルを持っていてパーティーに貢献してくれます。隙がないな。



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育ち切ったゴブリン、後衛でATK8、DEF7は脅威の高さ。

お荷物であったゴブリン軍団も、育ち切ってかなりの強さになってきました。弓ゴブリンの方はアサシンに。毒矢を覚え、相手が生物であれば攻撃してダメージ、毒でさらに持続ダメージと相手のライフをぐいぐいと奪える嫌がらせユニットです。ステータスもかなり高くなり、暗闇対応もついてまさに暗殺者のイメージ。毒主力なのと飛道具である以上、アンデッドにはまるで無力ですが、そこは他キャラでカバーですね。また網ゴブリンの方も順調にパワーアップをはたして、鉄製ネットで獲物を2ターン拘束できるようになりました。この1ターンはたかが1ターンと見せかけて非常に大きく、敵1体を拘束したままで次のポジションへ移動したり、1人で敵2人まで拘束したりと、戦術の幅が一気に広がります。最初はどうなることかと思ったけれど、いいじゃないかこいつら。

そんなエース軍団を操って、敵を蹂躙する一行。Tazは新たなスキルとして2回攻撃を手に入れました。より手が付けられない強さになったところで、ダメージ2倍の効果がある装備を拾ってしまったので、これも牛送り。相手に恐怖を与え、士気をより下げられる装備もあったので牛送り。ついでに魔法耐性の防具も牛送り。最後にリジェネレーション効果がある物まで手に入れてしまったので、やりすぎかと思いながらも牛送り。



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ドラゴンvs牛。奥にもう1頭いるのを牛が単独で仕留めました。

戦場でこのミノタウロスに出会った相手は、もう不運であるとしかいいようがありません。オークの群れの先頭に巨大なミノタウロスが立っているのが見えたかと思いきや、次の瞬間、その巨体は弓兵の射程外から騎馬以上の速さでこちらの陣に突撃してきます。繰り出される戦斧はひとふりで複数人をまとめて、しかも通常の斬撃を倍する傷を与え、さらに返す斧がもう一振り。前線を守る屈強なはずの兵士達は、瞬く間に4ダメージを受けてぼろ雑巾のように引き裂かれてしまいます。返り血にまみれて禍々しいオーラを発するその姿を見て、その他の兵士達は恐慌状態に陥り指揮系統は瞬く間に崩壊。兵士達は我先にと必死で逃げるも、牛は易々と追いついては数人まとめて首を刎ね、その都度戦場に響く恐怖の叫びに恐慌はますます拡大。一部の勇気ある兵士達が決死の反撃を試みるも、その牛は魔法の大半を無効化し、竜並に鍛え上げられた肉体はほとんどの攻撃を通しません。ようやく一撃を見舞えたと思ったのもつかの間、みるみる内に塞がっていく傷口、そして牛は再び斧を振り上げる・・・。

戦場の悪魔とはこの事です。そうしてTazが加わった途端に、ほとんどの戦いはほぼ彼一人で圧倒するような状態に、この作品ではキャラクター毎にどれだけ敵を倒したかのキルカウントがついているのですが、その数字があっという間に全軍のトップに躍り出てしまいました。1ターンで3とか増えるからね。ストーリー後半ではドラゴンと戦ったりもしますが、そのドラゴンさえも1vs1で葬り去る始末。誰が止めるんだ。

ストーリーは進んでいるけれども、牛無双に心を奪われすぎて、それしか頭に入っていないくらいの勢いです。最後には人間の騎士団と王との戦いになりますが、その精鋭ですら牛を止める事は敵わず、軽く一掃されてしまいました。オークシナリオと思ったら牛が主人公だったとは。このHordeはやがて世界を呑み込むでしょう。牛野郎伝説の幕開けです。



クリア。作品としてはAge of Fearの1と同様。ボードゲームタイプの配置とロールに賭ける戦術シミュレーションRPG。ワールドマップが追加されてよりRPG感が増えたほかは、基本ルールはほぼ変わらず、使用キャラクターを増やしたという純粋に1のアップグレード版、または別シナリオとして遊べます。この辺King's Bountyシリーズに近いですね。ルールは完成してるし奇をてらわず変えずにいこうという精神で、安心してプレイできます。

前作と同じく見た目は地味ながら、作品の中では牛をはじめ新スキルや装備で強烈な性能をもったものが加わり、プレイ感としてはかなり痛快爽快に感じる場面が増えたように思います。また制限なくいくらでも戦って自軍を育て上げることもできますから、とことん育て上げたい人も満足できますね。その分敵も強くなって、時々なんじゃこれというような能力の敵と戦う事になりますが、そこは前者2つの部分でカバーできますし、総合的な満足度は高いです。前回も書いたようにシンプルなルールではあっても奥が浅いというわけではありませんし。

このシリーズは最近加わった無料タイトルのFree Worldの他は、1~3の3作が出ています。今回2をやったから後は3とFreeです。安心して遊べて重くないプレイ感で、かつ満足できるという非常にバランスに優れた作品ですので、残り2作品もまた手を出していこうと思います。オススメです。
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[ 2019/03/13 07:50 ] PCゲーム Age of Fear 2 | TB(0) | CM(0)

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