討伐され中
アンデッドを引き連れて大暴れのKrill一行。実際は大暴れできるほども強くなくて、弱い手下をかくまいながら丹念に育てているだけの地味なネクロマンサーなんだけど、人間とも何度かの戦いをして悪評を広めてしまったせいで、教会からの討伐軍を差し向けられてしまいました。逃げ場のない洞窟に追い詰められての一戦です。
ここでは最初に、負けてもストーリーは進むよと説明がでます。負けイベントってやつですね。仲間も消滅はしないようなので安心して負けてもいいわけですが、勝つ事もできるチャレンジステージの扱いでもあるので、ひとつ知略がある所を見せてやろうと気合入れて布陣。
その後、数ターンでこてんぱんにやられてしまいました。パラディン強すぎなのと、人間プリーストには回復魔法があるせいで相手の前衛がまったく止まりません。次々とやられていくゾンビとスケルトン、頼みの綱のファイアボールもレジストされる始末で、主人公もあっさりと討ち取られてしまいました。
復活!
死んだと思った主人公、どれくらいの時が経ったのか、ふと目覚め、自分に意識があることに気が付きます。体を見ると骨だけへと変貌した姿になっており、周りを取り囲むヴァンパイアに話を聞くと、どうやらアンデッドキングの力によってリッチとして復活したようですね。生前よりもさらに強大になった力を手に入れ、人間への復讐、そしてアンデッドキングにも大人しく従うつもりもない下剋上の野心を持って、彼の戦いは続くことになります。
リッチはネクロマンサーの能力をそのままに、新しく範囲攻撃魔法であるPoison Cloudが加わった強力ユニットになっています。数ターン持続する毒ダメージをばらまけるので、毒が効く生物相手だとこれを撃ち込んで待っているだけで敵部隊の壊滅が可能。リッチになったあと、生前に持っていたファイアボールが使えるワンドがなくなってすごい損した気分になりましたが、何ステージか進めるとまた持ち物に加わっていました。普段は毒をばらまき、毒が効かないアンデッドには炎を使う、範囲攻撃の鬼の誕生です。
下剋上
毒地獄で人間を叩き潰し、最終決戦は騎士シナリオと同じくアンデッドキングとの対決。騎士の時と違ってこちらは回復魔法が使えないのが厳しいですが、相手もほとんどがアンデッドなので、コントロールで分捕りながら戦えば戦線を持たせていく事ができます。キャスターは交代で休んで魔力を回復させながら、壁作成を頑張っていきましょう。
耐えた後は、騎士を主体にした移動力のある打撃部隊で、ボスと敵キャスターを一気に叩き潰します。ちなみにスケルトンは最終的にスケルトンライダーになりますが、これはかなり優秀なユニットですね。スケルトン系列の弓、毒耐性はそのままに、全ステータスが大幅アップして、同じ騎馬のブラックナイトよりもかなり使いやすいです。最初がライフ1や2だったと思うと、一番育てるカイがあったユニットです。ここは相手にもコントロールアンデッドがあるので、相手の魔力がある間に近づきすぎると怖いかもしれません。大抵は他の魔法を使うようではありますけど。そうしてアンデッドキングを倒せばエンディングへ。これからはKrillがアンデッドの王となるのです。
クリア。これは地味ながらよくできていて、2シナリオとも最後まで楽しんでプレイすることができました。見た目からもそういう雰囲気が出ていますが、シンプルでありながらカジュアルというわけではなく、昔の国産PCやPCエンジン、メガドライブあたりの時代にあったような、難易度高めの戦術シミュレーションゲームと同じような感覚で楽しめる作品になっています。
最初はただ殴り合うだけの上に、1,2回の攻撃だけで双方がバタバタとやられるので、ゲームになるのかと心配になりますが、しばらくするとユニットに試行錯誤できる耐久力や特殊能力がつき、それらの能力と戦術への理解も進んで楽しくなってきます。キャラクターやきっちりとしたレベル制まではないけれど、それなりの成長要素があるのも、段階を踏んで能力を試して理解できるので、楽しさに一役買ってますね。
戦闘では一斉に襲い掛かってくる敵軍に対して、陣形を組んで待ちかまえてさばくという流れで、ほぼ全てのステージでこれが繰り返される事になります。ここはワンパターンかなとも思いますね。ただよく考えてみると、こういった作品で変化を出そうとした場合、いやらしい所からの増援だったり、時間制限がある面にしたりと、そんな余計なもんいらんよという形でしか変化が出せない場合が多いので、これはこれで上手く機能しているんじゃないかなと思います。
とにかく見た目も地味、プレイ感も地味な作品で、なかなか人にはおすすめし難いものがありますが、レトロなシミュレーションが好きという人はかなり楽しめるのではないかと思います。2も出ていて、個人的にはそちらもやる価値があるなと感じたので、またプレイしてみたいですね。
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ネクロマンサー主人公
Age of Fearは騎士シナリオが楽しかったので、続いてネクロマンサーシナリオへと突入。こちらの主人公の名はKrill、職業的にもダークヒーローの物語だろうなと思っていたら、冒頭から師匠を殺しその死体を沼に沈め処分しての巣立ちという、極悪人スタートを切ってました。
こちらの主人公はネクロマンサーの名前がイメージする通りの後衛クラス、騎士シナリオの前衛クラスに比べるとステータスの貧弱さが目立ちます。その分魔法を上手く使ってという事なんだろうけど、正直魔法の方も今の所いまいちで、攻撃魔法のLifedrainは相手にダメージを与えその分回復するという魔法ながら、射程が短いのと生物にしか使えないので攻撃自体できない事が多いです。敵のアンデッドをこちらの陣営に引き込むControl Undeadと、倒した生物をアンデッドにして蘇らせるRaise Deadで、手下を増やし壁を作りながらの戦いになるようですね。
手下も弱い
何となく戦法のイメージは掴めたものの、その肝心の壁が弱くてびっくり。最初期の段階では人間シナリオで雑魚として出てきたスケルトンが主戦力で、大半がライフ1、前衛のスケルトンウォリアーでもライフ2。壁を作っても一瞬で溶けて壁になりません。ランクをベテランまで上げて、ライフボーナスまでたどり着かないと休まる暇がない感じです。育てるのと使い捨てるのをきちんと分けて、前者を後者で丹念に守っていく計画で頑張っていきます。
アンデッドは脳が無いからなのか、取得経験値を上げるIntelligenceのスキルが無くて成長が遅いのも地味にきつく、全体的に高難易度のシナリオになっているようです。ユニットは主人公が魔法で調達するからという理由か、人間シナリオでは雇うのにお金がかかっていたのが、全て無料になっているのが唯一楽になっている部分です。やはり使い捨て作戦が推奨されてますね。こいつらに爆弾持たせたいなあ。
人間相手がきつい
そうして仲間の屍を乗り越えながら戦いを進めています。同じアンデッド同士の戦いだと、相手ユニットをコントロールで片っ端からこちらの壁に変更できるのでまだ楽だけど、生物系は1回倒してから蘇らせる手順がいるのが厳しく、特に人間の相手がきついです。前回まで自分で使っていたからより分かるのですが、基本性能が高く、対アンデッドのスキル持ちがちょこちょこいるんですよね。こちらのスケルトンが相手の弓兵をほぼ無視できるのが強みながら、それでも性能差で押し負けそうになります。
あまりに厳しくて先行きが怪しくなってきた所で、店にファイアワンドが売りに出ていたので、全財産をはたいて購入してみました。ファイアボールの強さは人間シナリオで実証済みだし、文無しになっても十分なリターンが期待できるだろうと散財です。早速実戦投入してみるとやはり大正解。範囲攻撃が一人使えるだけでかなり楽になってくれました。仲間には相変わらず不安が付きまとうけれど、何とか進めていくことができそうです。
アンデッドとの対決
Edwardの戦いは続いています。ゴブリンどもを倒している中でちょこちょことアンデッドにも襲われるようになったなと思っていたら、教会の調査によって、アンデッドの強大かつ邪悪な存在がおり、それがゴブリンも含め全ての事件の背後にいるという事が判明しました。討伐軍に加わってアンデッドとの激戦です。
仲間のユニットは面が進むごとに少しずつ増えていて、ちょっと前にはメイジが加わってくれました。メイジは当然の事ながら攻撃魔法の使い手で、ファイアボールは画像のように敵ユニット数体を巻き込んで強力な攻撃手段です。魔法はMPの消費があって、何もしないでターンを送らないと回復しないという制限はあるものの、射程内なら自由に着弾位置を選べる遠隔範囲攻撃はこれだけで敵を殲滅できる勢い。アンデッドの骨系は飛び道具に耐性があり、命中率が10%固定になってしまうので、ここはもうメイジに頼りっぱなしです。
成長はランクアップから
経験値を稼いだ時の成長要素はずらりとリストになっていて、ステータスアップから使用スキル、クラスチェンジと色々な種類があるのですが、その中ではユニット自体のランクが一番重要ですね。一つ前の画像でユニット枠の右上にマークがついているのが、そのユニットのランクになります。レギュラー→ベテラン→エリートと3段階に分かれており、ランクが上がっていくと攻防の数値の他に最大ライフが上昇し、1,2発でやられるユニットが倍以上の攻撃に耐えられるようになります。とにかくライフが低いのに悩まされるルールなので、ほんの僅か上がるだけでも一気に楽になりますね。
さらに各種スキルにはランクで威力が上がる物も多々あり、主人公の場合だと率いる部隊数の上限がアップするという効果もあります。最初に取得経験値が増えるIntelligenceを取ったら、後は半端に残った経験値も他のスキルに回さずに貯めながら、ひたすらランクアップを目指すというのが鉄板になるのかな。
アンデッドキングとの決戦
討伐軍の戦いは進んでアンデッドの大元がいるという砦に到着。最後の戦いが始まります。って敵多すぎるわ。ゴブリンなどの生物系のユニットだと、ダメージを受けたり近くの仲間が倒された場合にモラルの値が減少し、それがゼロになるとしばらく逃走してくれて時間が稼げるのですが、アンデッドにはそれが無いために大挙して押し寄せてくる連中をいかに捌くかが問題になります。
陣形を組んで耐えながら遠距離攻撃、特にファイアボールで焼き尽くすのがやはり有効か。それに合わせてパラディンで突撃しながら、一度に全部を相手にしないように敵をずらしていきます。移動ルール上、位置取りを上手くすれば背後には回り込まれないので、いい位置に突撃して1ターン耐え、逃げ戻ると同時に別の騎士が突撃。これでじわじわとリードを広げていきます。
敵ボスのアンデッドキングやキャスターが、倒したアンデッドを復活させたり、新しいのを呼び寄せたりしてかなりの長期戦になるため、メイジもファイアボールの乱発はせずに交代で休憩を取りながらMPの回復。アンデッドキングが召喚するアンデッドは、これまた召喚ができるリッチだったりして、ネズミ算式に増えられて終わるのかと心配になりますが、敵前衛がある程度片付くまではじっと耐えていきましょう。呼び出されたリッチはMPゼロなので多少は時間の余裕があります。隙ができたら騎馬部隊を中心にして一気に攻勢へ。倒すとEdwardの戦いは終わりとなります。
心強い仲間
ゴブリン達との数度の戦いを勝ち抜き、彼らと行動を共にしていた裏切り者の人間の騎士も倒し、その手柄でもって念願の騎士になったEdward君。それでもまだまだ戦いの旅は続きます。
この作品でのユニットは死んだらそこで消滅、ステージ間でお金で雇えるという生産ルールに近いものながら、戦闘で得た経験値を使ってスキルやクラスチェンジができるという、それなりの成長要素もあって長く生き残らせるのが重要になります。しかし前回書いたように全体的にライフが少ないし、回復できる施設や人がいないしできっついなあと思っていたら、進んだところで回復クラスのプリーストが仲間になってくれました。ステータスは低いけれど、このルールでは値千金の超重要ユニットです。これは最優先で雇わねばならんでしょう。
なおも戦いは続く
育成が進み、雇えるユニットが増え、だんだんルールにも慣れてきて楽しくなってきました。ゴブリンどもに挟み撃ちに会いましたが頑張って撃退しています。
画像の移動範囲を見れば分かるように、この世界の人々は回り込むという行動を取れません。円形の移動範囲でも移動は一直線であり、今日から僕はまっすぐになのです。だめな奴らだなと見せかけて、これが戦術を考えさせる要素になっており、味方前衛1体だけでこちらの後列への攻撃をブロックしたり、逆に敵を1体倒すだけで相手の後列に手が届くようになるなど、移動範囲とその制御が重要な要素になっています。背後からの攻撃は命中率がアップするというのもありますね。
マップには宝箱もあり、画像だと上方に80%と表示されているものがそれです。攻撃して開けるとアイテムやお金が手に入るのでつい優先的に欲しくなるけれど、敵を全滅させた後も戦闘を終わらせずにマップを自由に歩くという選択肢がでるので、あせらずにその時を待った方がいいでしょう。まれに何もない所にも命中率表示が出て、殴ってみると宝箱が出るという隠しもありますね。
強化中
拾った装備でEdward君を強化。編成画面ではアイテムの売買なんかもできます。宝箱で手に入れたアイテムもこちらに。拾ったはずなのにこの画面で買わないといけないアイテムも多く、宝箱の中には買う権利だけが入ってたのかよと毒づきながらショッピングをしていきます。
ちなみに武器防具を装備できるのは主人公のみ、他のユニットはポーションだけしか使えません。おかげで主人公のみ強さがえげつないことになりますが、単体でしかないし、お金はユニットを雇う時にも使ってなかなか余裕がないから、どれくらいつぎこむかは迷う所ですね。様子をみながらほどほどに強化していこうと思います。
ストア画面を見て何となく気になっていた、Age of Fear: The Undead Kingを始めてみました。クラッシックなターン制ストラテジーRPGだそうで、ややこしそうなシステムもなさそうで、ルールで挫折する可能性も低いだろうから試してみるかという気分でプレイです。私は見下ろし視点のRPGが好物で、今の主流になっているようなFPS、TPS視点の物は死ぬほど酔いやすい体質もあって苦手という事もあり、普段からクラッシックな物ばかりプレイしていると言えばその通りなのですが、この作品はそんな中でも群を抜いてクラッシックな一作になっています。
真上視点
キャンペーンモードのシナリオは二つあり、一つは人間の騎士の物語、もう一つはネクロマンサーやアンデッドの物語になっているようです。こういう時はまず人間でしょと騎士シナリオを選択。主人公は貴族の子息のEdward君、王の目に留まって栄誉ある騎士になるのを夢見て過ごしている彼ですが、それに繋がる戦や出世のチャンスは無く悶々として過ごしています。そんなある日、領地にゴブリンが出現し、それを討伐する使命が回ってきて、という流れで戦いの旅がスタートします。
視点は見ての通り真上から。マス目などは無く、円形に表示される移動範囲の中ならどの位置にでも微調整をして行く事ができます。大味になりそうだけど、どうなるのかな。敵や味方ユニットを通す広さ、通さない広さを使い分けるのがポイントになりそうな気がします。それと攻撃力と防御力の表示はそれぞれ命中率に関わるだけで、攻防は同点なら50%、差が出る毎に10%の修正になっているみたいですね。そうして相手に与えるダメージは、ヒットしたら基本1ポイントだけというルールになっています。その分手持ちライフが全体的に低く、弱いキャラだと1、歩兵や前衛ユニットでも3~5程度になっていますね。TRPGやボードゲーム的な、1点に泣き笑いする戦いになりそうです。
シナリオは文字のみ
戦闘の合間にシナリオと編成画面が挟まります。シナリオは文字のみ、声無し、絵は背景にあると言えばあるかなという程度の、実に男らしい作りになっています。幸い文章量はそれほど多くなく、画像だときつそうに見えるものの、これが1ステージにつき1~2ページ程度で終わってくれるので何とかなります。今の所は敵全滅以外の勝利条件などもないようなので、まったく読まなくてもいけるかもしれません。とりあえずゴブリンの討伐を続けながら、Edward君の出世を楽しんでいこうと思います。